食品安全分野で働く人であっても、デジタルリテラシー向上が必要な理由については、以下の記事をご覧ください。
Pythonの環境構築については、以下の記事を読んでください。
今回からは実際にPythonを使ってみます。
計算する
前回の記事の続きからです。下のような状態になっていると思います。
このファイルはノートブックと呼びます。
ノートブックのタイトル(ファイル名)は自動的に付けられており、今は「Untitled0.ipynb」となっています。
「.ipynb」が拡張子です。Wordであれば「. doc」または「. docx」、Excelであれば「.xls」または「.xlsx」となっているのと同じで、ファイルの種類を識別するのに使います。
「▶︎」となっている部分を「セル」と呼び、ここにコードを書いていきます。
セルの上にある「+ コード」をクリックすると、セルを増やしていくことができます。
試しに、セルに「1+1」と入力してください(かぎかっこは不要です。)。注意点として、すべて半角で入力しなければいけません。+の前後にスペースがあっても、なくても問題ありません。
そしてPythonを実行してみましょう。キーボードで「Shift」と「Enter」を押す、または「▶︎」をクリックすると、Pythonが実行されます。
実行中は、「▶︎」の周りが点滅します。
しばらくすると、「2」という結果が下に現れます。
このような計算機のような使い方もできます。
タイトルを変更して保存する
次にタイトルを変更してみましょう。現在のタイトルは「Untitled0.ipynb」となっています。
タイトル部分をクリックし、「test1.ipynb」と入力し「Enter」キーを押しましょう。拡張子「.ipynb」は変えてはいけません。
タイトルが変更できました。
しばらくすると「ヘルプ」の右側に「すべての変更を保存しました」と出ます。Colaboratoryはファイルが自動で保存されるようになっています。
次に、タブの右側の「×」をクリックし、タブを消してみましょう。するとマイドライブの画面に移ります。
先ほどタイトルを変更したファイルが、マイドライブに保存されていますね。
それでは「test1.ipynb」をダブルクリックしてみましょう。
すると、先ほどのノートブックが現れます。
文字を表示する
今度は「print(‘Hello world’)」と入力してみましょう。「Hello world」をシングルクォート ‘…’で囲みます。これも全部半角で入力します。キーボードで「Shift」と「Enter」を押す、または「▶︎」をクリックしてPythonを実行しましょう。
すると結果に「Hello world」と表示されました。
先ほどの「print(‘Hello world’)」のprintは「関数」と呼ばれます。エクセルにも関数がありましたね。Pythonにも同じように様々な関数があります。例えば、合計を計算するsum、絶対値を表示するabsなどです。
print関数の機能は、ある程度想像できると思いますが、( )内の文字を表示する関数です。
それでは、printは入力せずに「Hello world」とだけ入力してみるとどうなるのでしょうか?Pythonを実行します。
結果が表示されました。「SyntaxError:invalid syntax」と書いています。「Syntax」は「文法」や「書き方のルール」という意味です。そして「invalid」は「無効な」や「正しくない」という意味です。
つまり「文法が正しくない」ということです。
この場合、「Hello world」という文字だけが入力されていて、Pythonに何も指示を出していないため、エラーとなっています。
以上がPythonの基本操作です。
今回学んだように、関数を使ってPythonに何をやりたいのかを伝えることで、様々なことが行えます。
また、今回エラーが出て、英語でよくわからないことがいろいろと書かれていて、驚いたかもしれません。
でも心配無用です。
プログラミングの場合、エラーが出るというのは日常茶飯事です。というより、エラーが出ない日がないです。
エラーが出て、自分で解決方法探しいくことが、プログラミング上達の近道となります。
その点Pythonは人気が高く学んでいる人が多い言語なため、インターネットで検索すると、初心者向けの多くの情報を得ることができます。
プログラミングを行っていて、分からないことがあったり、エラーが発生したりしたら、検索する習慣をつけるとよいでしょう。
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